3Dプリンター活用術|富士精器の現場で広がる「治具の内製」という選択
■ 現場で3Dプリンターの出番が増えています
富士精器では、精密旋盤加工の現場で3Dプリンターを活用しています。
「3Dプリンターで部品をつくる」というより、加工をよりスムーズに進めるための道具づくりに使っているのが特徴です。特別なプロジェクトとして構えるのではなく、社員が日々の作業のなかで「これ、つくれるかも」と思ったものを形にする。そんな使い方が現場に定着してきました。
■ チャック爪(ソフトジョー)を自作してコスト削減
活用が広がったきっかけのひとつが、チャック爪(ソフトジョー)の自作です。
ワークの形状に合わせた受けが必要なとき、これまでは材料から削り出したり外部に手配したりしていました。3Dプリンターを使えば、形状に合わせた爪や受けを現場で用意でき、材料費や手配の手間を抑えられます。小ロットや試作の段階では特にメリットが大きく、コスト削減につながっています。
■ 試作前に「形」を3Dで確認できる
図面だけではイメージしづらい形状も、3Dプリンターで実物を出してみると一目で分かります。
加工に入る前に手に取って確認できるので、段取りや掴み方の検討がしやすく、「つくってみたら思っていたのと違った」を減らせます。お客様との打ち合わせでも、実物があると話が早く進みます。
■ ワーク受け治具・5Sの治具も自分たちで
ワークを安定して置いておくための受け治具や、工具・部品を整理するための5S用の治具も、現場で必要な形をその都度つくっています。
既製品では少しサイズが合わない、といった細かなところに手が届くのが内製の強みです。「あったらいいな」を自分たちで形にできるので、現場の整理整頓や作業効率の改善が進んでいます。
■ 社員がいきいきと使える道具として
富士精器で3Dプリンター活用が広がっているのは、社員が自分の工夫を形にできる楽しさを感じているからだと考えています。
大がかりな設備投資や号令ではなく、一人ひとりの「こうしたら良くなる」を後押しする道具として根づいてきました。
自分のアイデアがすぐに形になって、現場がどんどん良くなっていく。これがなかなかのやりがいで、そんな空気が改善の輪をさらに広げてくれています。こうした小さな改善の積み重ねが、加工品質や納期対応力の底上げにつながっていきます。
旋盤加工・複合加工のご相談はもちろん、試作や治具まわりのお困りごともお気軽にどうぞ。

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